院長挨拶
令和6年(2024年)7月1日
東邦大学医療センター大橋病院
病院長 渡邉 学
東邦大学医療センター大橋病院は、2018年6月に患者さんの療養環境を第一に考えた「水と緑に囲まれた病院」として生まれ変わりました。正面玄関前のロータリーには水が流れ、隣接する目黒川の遊歩道には様々な木々や花が植えられています。春には全面ガラス張りとなっている2階外来から桜が眺められ、まさに「都会のオアシス」ともいうべき病院として親しまれています。1964年に開設された旧大橋病院と比較すると、敷地面積は2.2倍、延床面積は1.3倍と大幅に増加しました。一方、総病床数を320床とコンパクトにしたことで、1床当たりの床面積は1.7倍と入院環境も格段に改善されました。
診療面では、高度で先進的な医療を提供できる大学病院として、様々な医療設備を導入し、日々進化する技術を積極的に取り入れるとともに、優秀な人材の育成に努めています。当院では91㎡のHybrid手術室を含む9室の手術室を設け、2023年12月よりda Vinciによるロボット支援手術も導入しています。集中治療室はICU6床,SCU6床,HCU12床設置し、各病棟に陰圧隔離室を設置しています。また、全ての患者さんが満足できる医療を提供するため、医師、看護師、薬剤師、放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、栄養士、視能訓練士、歯科衛生士、言語聴覚士、医学物理士、診療情報管理士、ソーシャルワーカー、事務職員など全職員が連携して患者さんを支える「チーム医療」を推進してまいります。
また、東邦大学医療センター大橋病院は区西南部の基幹病院として重要な役割を担っており、地域の医療機関と連携を取りながら地域医療を支えていくことは、最も重要な任務であります。そこで、患者さんだけでなく地域の医療機関からも「信頼され選ばれる病院」となるために、病院の顔である「患者サポートセンター」を中心として、これまで以上に地域の医療機関・介護福祉機関・行政機関等との連携の充実・強化を図ってまいります。また、東京都災害拠点連携病院として、区西南部での当院の救急診療の担う役割は大きいと考えています。今後、さらに救急医療体制を充実・強化を図り、消防・行政とも連携して地域医療の安心確保に貢献できるよう努力いたします。
東邦大学医療センター大橋病院は、患者さんを第一に考えた安全で質の高い医療を提供できる病院を目指し、当院の基本理念である「優しい心、親切な心のこもった医療の実践」のために、全ての職員が一丸となって精一杯尽力してまいります。
東邦大学医療センター大橋病院に,今後尚一層のご支援・ご指導を賜りますようよろしくお願い申し上げます。